経営管理ビザを保有している外国人経営者の皆様にとって、会社の決算が「赤字」になってしまったり、「債務超過」に陥ってしまったりすることは、非常に大きな不安要素だと思います。
「次の更新は不許可になってしまうのではないか……」 「もう日本でビジネスを続けられないのではないか……」
夜も眠れないほど悩まれている方も少なくありません。
結論から申し上げます。「赤字」や「債務超過」だからといって、即座にビザの更新が不可能になるわけではありません。
ただし、これまで通りの申請書類を出すだけでは、不許可になるリスクが極めて高いのは事実です。審査を突破するための最大の鍵、それが「中小企業診断士などの専門家が認めた、実効性の高い経営改善計画書」です。
今回は、行政書士(法務のプロ)であり、中小企業診断士(経営・財務のプロ)でもある独自の視点から、入国管理局(出入国在留管理局)を納得させる計画書の書き方のポイントを分かりやすく解説します。
⚠️ 入管が見ているのは「一過性の赤字か、企業の寿命か」
入国管理局が経営管理ビザの更新審査で最も重視しているのは、一言でいうと「そのビジネスの継続性・安定性」です。
- 単年度の赤字(直近1期だけが赤字): なぜ赤字になったのか、どうやって黒字に戻すのかを説明できれば、更新できる可能性は十分にあります。
- 債務超過(資産よりも負債が多い状態): 入管の基準では、「企業の継続性が認められない」と判断される一歩手前の、非常に危険な状態です。
しかし、どちらの状態であっても、「今は一時的に苦しいが、具体的な改善策があり、1〜2年以内には確実に黒字化・債務超過を解消できる」という根拠を数字で証明できれば、道は開けます。その証明書となるのが「経営改善計画書」です。
💡 入管を納得させる「経営改善計画書」3つの必須ポイント
一般的な「頑張ります」という精神論だけの計画書では、審査官を納得させることはできません。以下の3つの要素をロジカルに盛り込む必要があります。
① 赤字・債務超過に陥った「真の原因」の分析
まずは、なぜ業績が悪化したのかを客観的に分析します。 「コロナ禍の影響で…」「物価高騰で…」といった大雑把な理由だけでなく、「原材料費が〇%高騰したため粗利が低下した」「主要顧客の動向変化により客数が〇%減少した」など、具体的な要因を明確にします。原因が分かっているからこそ、正しい対策が打てるからです。
② 実効性のある「具体的な売上・利益改善策」
「売上を2倍にします」と書くだけでは不十分です。「どうやって」達成するのか、そのプロセスを書きます。
- 販売促進: どのようなターゲットに対し、どんな手法(SNS、WEB広告、紹介など)でアプローチし、客数を何人増やすのか。
- コスト削減: 仕入れルートをどう見直し、原価率を何%下げるのか。固定費をいくら削減するのか。
③ 診断士の眼で作成した「根拠ある財務予測(数値計画)」
改善策を行った結果、来期、再来期の売上・利益・資金繰りがどう変わるのかを、詳細なシミュレーション(予測損益計算書・キャッシュフロー計画)として数字で示します。 ここで中小企業診断士としての知見を活かした「無理のない、かつ現実的な数字の裏付け」がある計画書を提出することが、入管に対する強力な説得力に繋がります。
🤝 行政書士×中小企業診断士のダブルライセンスだからできること
多くの行政書士事務所では、法律に基づいた書類作成(法務)のサポートは得意ですが、会社の財務諸表を深く読み解き、銀行や入管を納得させるレベルの「経営改善計画書」をロジカルに組み立てることは、専門外であることが少なくありません。
当事務所では、行政書士としての法務手続きの知識はもちろん、中小企業診断士として数多くの企業の財務改善を行ってきた実績があります。
ただ「ビザを通すための書類」を作るのではなく、「実際に会社が黒字化し、日本でのビジネスが5年、10年と発展していくための本質的な経営計画」を社長様と一緒に作り上げます。
「決算が厳しくて、次のビザ更新が本当に心配だ」という外国人経営者様、またそのサポートをされているパートナーの皆様。諦める前に、まずは一度、当事務所へお気軽にご相談ください。
あなたの日本でのビジネスと生活を守るために、全力で伴走いたします。
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